【新唐人2016年3月28日】
前深セン市副市長陳応春(ちん いんしゅん)氏が、飛び降り自殺をしたと広東省が発表しました。陳氏は昨年免職処分されています。在職中は長期に渡って金融部門を担当し、昨年の株暴落で、同じく飛び降り自殺した前国信証券CEO陳鴻橋(ちん こうしょう)と関わりが深く、彼の死は「金融クーデター」に関連している可能性があると推測されています。
3月22日夜11時に、福田団地で陳応春氏は飛び降り自殺を図り死亡したと深セン警察が発表し、原因は調査中とのことです。
中国『CAIXINネット』23日の報道で、昨年5月深セン市の上層部の人事変動で、まだ58才の陳氏が免職されたと伝えています。
陳氏の自殺の理由については噂が多く、海外の「中国の人権と民主主義情報センター」によると、陳氏の自殺前に、中央紀律委員会の尋問を受けたと伝えました。中国『新京報』も共通の報道をしています。
北京時事政治観察員華頗(か ぽう)氏
「以前なら、飛び降り自殺があれば、政府の出す理由はいつも『鬱病』『不治の病』などなどだった。しかし今回はなんの説明もなく、今日も新聞で彼への調査は前から始めていた。これで間接的に陳応春は問題があると認めた。彼の死は病気ではない、主に二つの推測があり、罪が大きく耐えられないため自殺した。知っていることが多すぎで、死んでほしい人がいる」
陳応春氏は30年に渡って深セン市で務め、2003年から深セン市副市長となり、政府財政と金融を担当し、また、中国証券監督管理委員会深セン監督管理局、深セン証券取引所など金融部も担当しています。
中国『第一財経』サイトの報道によると、昨年10月、前国信証券CEO陳鴻橋氏が自殺した時期はA株暴落前後、証券関係の反腐敗と同時期でした。陳鴻橋氏と陳応春氏の担当職務は関わりが多く、また、2011年8月深セン市金融事務所主任李林(り りん)氏が、収賄罪で7年の実刑判決を受けた当時の直属の上司は陳応春氏でした。
華頗氏
「深セン市副市長陳応春氏は在任中、金融部の主管であり、自殺した陳鴻橋氏とは密接な関係であり、皆自然と2人をつなげ、以前の株式市場での空売りに関係している」
また、陳応春氏は副市長在任中、多くの上司が江沢民派閥の主要メンバーでした。例えば、元深セン市党書記黄麗満(こう れいまん)氏、張高麗(ちょう こうれい)氏、王栄(おう えい)氏。メディアの報道によると、陳応春氏の昇格は元広東省党委員会副書記黄麗満氏の在任中のことで、黄麗満氏は、江沢民の愛人の1人と噂されています。
時事コメンテーター藍述氏
「陳応春氏は古い官僚システムで、のし上がった人で、深セン市は江沢民の側近。例えば黄麗満氏などに牛耳られています。江沢民派閥は広東省を長い間コントロールし、張徳江(ちょう とくえ)氏など、現在任中の上層部の官僚はかつて広東省で務めていました。黄麗満氏は江沢民とは密接な関係で、彼女は深セン市政府と党委員会を管理していました」
華頗氏
「陳応春氏は金融部の担当で、金融界は江沢民派閥の拠点と言えます。巨大な利益を生むので、江沢民派閥の権力者がこの領域に深く入るというその背景にある問題が重要です」
時事コメンテーター藍述氏の分析では、習近平氏の反腐敗運動が核心に近付くに連れ、かつて江沢民派閥と関連のある分野と地域は大きな圧力がかかっており、広東省は全国トップです。こういった背景の下での陳応春氏の死は、意外なものではないと述べています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/26/a1259492.html(中国語)
(翻訳/小松 ナレーター/真彌 映像編集/李)